研究の紹介

本研究は、サイトメガロウイルス(CMV)とトキソプラズマの母子感染についての包括的な医療体制の基盤となる医療技術の開発、特に、

①CMVの感染児尿DNA診断法の確立

②妊婦での血清学的なハイリスク診断であるAvidity検査法の有用性の検証と標準的診断薬としての開発

③母子感染リスク評価法およびフォロー体制の確立

を目的としています。各項目についての取り組み内容は下記の通りです。

①CMVの感染児尿DNA診断法の確立

  • リアルタイムPCR法等の核酸(DNA)検査法を用いた先天性CMV感染の確定診断技術の臨床的有用性を立証し、その技術の体外診断用医薬品化を目指しています。
  • 新生児尿CMV診断サービスを名古屋大学ウイルス学教室で実施し、利用を、日本産科婦人科学会ホームページなどを通じて呼びかけています。

②妊婦での血清学的なハイリスク診断であるAvidity検査法の有用性の検証と標準的診断薬としての開発

  • ハイリスク妊婦の血清学的Avidity検査法の標準的診断薬の開発を目指しています。

③母子感染リスク評価法およびフォロー体制の確立

  • 感染児レジストリを開始し、臨床情報の提供を求めています。
  • CMVとトキソプラズマの母子感染の国内相談体制として、予防に向けた一般の妊婦啓発のためのポスターを作成し、国内の全産婦人科医約16000名に配布しました。また、ホームページを作成し、作成した啓発パンフレットをはじめ、母子感染に関する情報を一般国民に公開しています。