Q1.バルガンシクロビルドライシロップが皮膚や粘膜に触れた場合はどうしたらいいでしょうか?
Q2.バルガンシクロビルドライシロップ服用時に嘔吐した場合はどうすればいいでしょうか?
Q3.聴覚スクリーニング検査でreferでした。どのような手順で進めればいいでしょうか?また、それは、片側referの結果でも行うべきでしょうか?
Q4.上衣下嚢胞や脳室周囲嚢胞などの頭蓋内嚢胞病変も中枢神経障害に入りますか?
Q5.Small-for-gestational age (SGA)や低出生体重児だけでも治療適応はあるでしょうか?
Q6.無症候性先天性CMV感染児は治療適応があるでしょうか?
Q7.早産児で出生後、症候性先天性CMV感染症と診断されました。治療はいつから開始したらいいでしょうか?
Q8.頭部画像検査は何がいいでしょうか?早産児の場合、治療開始前に移動ができない場合はどうしたらいいでしょうか?
Q9.治療開始前に髄液検査は必要でしょうか?
Q10.バルガンシクロビル投与開始後、副作用の確認はどのようにすればいいでしょうか?
Q11.バルガンシクロビル投与中に血中CMV量の測定は必要でしょうか?いつ測定すればいいでしょうか?
Q12.バルガンシクロビル投与中にガンシクロビル血中濃度の測定は必要でしょうか?
Q13.血中CMV量が減少しない場合には、バルガンシクロビルを増量する必要はあるでしょうか?
Q14.バルガンシクロビルの投薬開始後、好中球減少で休薬しました。6か月間の治療期間に休薬期間も含まれるのでしょうか?
Q15.治療開始後に好中球減少を発症しました。顆粒球コロニー形成刺激因子(G-CSF)製剤は使用していいのでしょうか?また、どのような使い方をすればいいでしょうか?
Q16.治療開始後に好中球減少を発症し、6か月間の治療を完遂できませんでした。効果はどうなるでしょうか?
Q17.治療終了後に血中CMV量のリバウンドが生じています。どうすればいいでしょうか?
Q18.バルガンシクロビル投与中に母乳をあげていいでしょうか?母乳中のCMV検査は必要でしょうか?
Q19.経母乳感染もありえるので直接授乳はやはりやめておいた方が良いでしょうか?凍結母乳の方がいいでしょうか?
Q20.治療後の聴覚のフォローアップは必要でしょうか?また、検査法はABRではなく、他の検査でもいいでしょうか?
Q21.先天性CMV感染児のおむつの処理は特別な配慮が必要でしょうか?
Q22.バルガンシクロビル投与中や治療終了後に保育園などの集団生活は可能でしょうか?
Q23.バルガンシクロビル投与中にワクチン接種してもいいでしょうか?
AMED研究班
作成:森岡一朗(日本大学医学部 小児科学系 小児科学分野)
本内容は、AMED研究班会議資料(2022年12月時点)である。
引用文献
1) Kimberlin DW, et al. Valganciclovir for symptomatic congenital cytomegalovirus disease. N Engl J Med. 2015; 372: 933-943.
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3) Rawlinson WD, et al. Congenital cytomegalovirus infection in pregnancy and the neonate: consensus recommendations for prevention, diagnosis, and therapy. Lancet Infect Dis. 2017;17:e177-188.
4) Luck SE, et al. Congenital cytomegalovirus - a European expert consensus statement on diagnosis and management. Pediatr Infect Dis J. 2017;36:1205-1213.
5) Morioka I, et al. Oral valganciclovir therapy in infants aged ≤2 months with congenital cytomegalovirus disease: A multicenter, single-arm, open-label clinical trial in Japan. J Clin Med. 2022; 11: 3582.
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